価値観を見直す時代
こんにちは、宮地です。
昨夜より毎年恒例の24時間TVですね
まだ開始前だったので、盛り上がっている様子はありませんでしたが・・
今年のテーマは「ニッポンって・・? この国のかたち 」
とのことです
「東日本大震災からの復興、経済、外交など問題が山積みしている我が国ニッポン
日本人が日本人としての価値観を見直さなければならない時代が来ている」
という訳で、日本のいいところ悪いところを考える一日にしたいと
ホームページに書かれていました
価値観を見直すと言えば、我われ住宅業界も見直すべき時代が来ています
戦前の住宅建築は、木や土、石・草と言った自然素材を使い建築されていましたが、
大量生産型住宅時代の到来により、新建材と言われる工業化製品が多く使われる
ようになりました
量産ハウスメーカーのプレハブ住宅も誕生し、
「早く・安く・たくさん作る」という生産性を重視した価値観が業界のスタンダード
となった時代です
手間のかかる自然素材は使用されなくなり、職人さんだと左官屋さんとかは大きく
減っていきます
その結果、多くの方の住宅取得が可能となり、建築業界も年間100万戸を超える
建築ブームで、業界が潤ったのも事実ですが、
しかしその代償として、新建材に含まれる化学物質が家の中で揮発し、住まわれる
方へ健康被害を与える結果となります
シックハウス症候群という言葉は、けっこう社会をにぎわしたので、
ご存知の方も多いと思います
せっかく家を建てたのに、目がチカチカするとか、頭痛がひどく住めないという
話もけっこうありました
国は建築基準法にシックハウス対策を盛り込み、法改正をしましたが、
現在でもシックハウスによる被害はなくなっていません
なぜ、無くならないかというと、やはり価値観が変わらないからだと思います
如何に早く、安く、きれいに、たくさん作れるかという生産者側の都合が優先
された価値観が変わらず、法改正と言っても、根本的な解決につながるもので
はありません
今使われている新建材には、F☆☆☆☆というホルムアルデヒドに対する使用
制限がされていますが、あくまでも発散量が少ないというだけです
そして24時間換気の義務化もされていますが、化学物質が揮発するのは仕方な
いから、それなら換気をしましょうという法律です
住まわれる方の健康より、生産する会社を優先した考えであることがよく分かり
ます
澤田先生が、「日本の家づくりは文化ではなく、産業になってしまった」と仰るの
も、このような価値観が変わらないからだと思います
新建材の家に比べれば当然コストもかかりますし、工期も長くなります
私も一応経営者の端くれですので、できれば工期は短いほうがいいですし、
コストが上がっても値段は簡単には上げれないので、頭を抱えることもあります(笑)
職人さんも大変なので、できないと言って去る人もいます
作り手側の都合よりも、永く安心して健康で快適に暮らせる家づくりが大事です
この価値観を軸にこれからもやっていきたいと思います
余談ですが、子供の読書感想文課題図書を選びに本屋さんへ
子供向けにあるんですね
小4の次男に
「日本国憲法だって」と言うと
「ふ?ん・・・・」だそうです(笑)
私も小4なら「ふ?ん」だと思います。。
