2重断熱工法採用

2重断熱工法の構成
木造住宅の断熱工法として一般的な「内断熱(充填断熱)」に、柱や梁など構造材の屋外面に設置する「外張断熱」を付加しています。
更に内断熱材には、自然素材からできた断熱材を採用することで、外壁内の湿気をコントロールする「調湿効果」を付加しております。
わずかな隙間にも確実に充填される事で高い気密性を保ち、素材の特性による高い調湿効果を発揮する
充填断熱材「セルロースファイバー」
構造材の屋外面から建物をすっぽりと包み込む
外張断熱材
「ビーズ法ポリスチレンフォーム」

外張断熱とは
柱や梁など構造材の屋外に向いた面に断熱層を設置することをいいます。柱と柱の間を断熱層とする充填断熱に比べ、更に建物の外側に断熱層があるため、より高い断熱効果が得られることが特徴です。
アイジースタイルハウスの外張断熱は、断熱材自体が外壁の下地も兼ねており、建物の軽量化やコストダウンにも貢献しています。
ビーズ法ポリスチレンフォームについて
・発泡スチロールとして知られている資材
・高い耐久性が証明されている
(1956年、南極昭和基地の外張断熱材として採用され、当時とほとんど変わらない性能を維持)
・当社の外張断熱材は、一定の透湿性能を持つ保温版4号を標準仕様
ビーズ法ポリスチレンフォームの優れた4つの特徴
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結露防止効果
雨水を通さず空気は通すので、建築の内部結露を防ぎます。構造材も湿気を帯びにくいため、腐敗やシロアリの害を受けず、建築物が長持ちします。また、湿気により吸水・垂下しないので、断熱性能の経年劣化が少なくてすみます。
ビーズ法ポリスチレンフォームは
数々のメリットで日本の住宅の
寿命を延ばします -
省エネ効果
夏の熱気や、冬の冷気が入る前に建物をまるごと外気から遮断してしまう外断熱。外気温に左右されにくく、室内温度がほぼ一定に保たれます。それゆえ冷暖房の省エネルギー化をはかり、光熱費を削減し快適な住居空間を作ります。
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高い環境保全性
ビーズ法ポリスチレンフォームは、パネル自体が燃焼を継続しない性質(自己消火性)を持っています。
気泡内部が空気であるため、代替フロンなどを使用する断熱材に比べて、オゾン層を破壊せず、環境保全に配慮した断熱材です。 -
耐久性
南極で40年経過した建築物のビーズ法ポリスチレンフォームは、非常に厳しい使用環境にもかかわらず、断熱性が建築当初の性能に比べほとんど劣化していないことが報告されています。
内断熱材(セルロースファイバー)とは
セルロースファイバーを外壁内部に充填した断熱工法です。セルロースファイバーは、内断熱材の一種で、未出荷となった新聞紙をリサイクルした自然素材です。開発から80年以上の歴史があり、アメリカではグラスウールと並ぶ普及品です。 優れた施工性により製品本来の断熱性能が発揮できることが特徴で、原料の特性を活かした調湿性、防音性に加え、添加した自然素材であるホウ酸の効果による高い防火性や防虫性から「魔法の断熱材」とも呼ばれています。
断熱性能の差が住宅の寿命に大きな影響を及ぼします。
近年の日本の住宅の寿命が短くなった大きな原因の一つに、断熱材の種類と施工不良による、内部結露があります。
内部結露とは、建物の外壁内部や最上階の天井裏などで発生する結露です。内部結露は発生しても気づかないことが多く、知らない間にその水分が構造体を腐らせます。湿度の高い環境はシロアリが発生しやすく、建物の強度低下や寿命の低下につながります。また、結露によってカビが繁殖し、胞子となって室内に浮遊することで、アレルギーやアトピーの原因になるといわれています。
よって、内部結露の起こりにくい断熱材を選び、正しく施工することで高い断熱性能を実現することが住宅を長持ちさせる上で非常に重要になります。
目で見てわかる!セルロースファイバーの防音・吸音効果をご覧ください!
セルロースファイバーの優れた9つの特徴
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結露防止・調湿性能
セルロースファイバーは外気の湿度が高いときには湿気を吸い取り、乾燥しているときは蓄えた湿気を徐々に吐き出すという、微細な空気層を大量に内包している繊維ならではの調湿効果を発揮しますので、部屋の中はいつも快適な湿度に保たれます。
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断熱効果
セルロースファイバーは他のファイバー系断熱材より断熱性能が高いだけでなく、吹き込み施工を行うため、材料を偏りなく隅々まで充填することができ、断熱・防音の性能を遺憾なく発揮します。
コロラド州の建築大学(デンバー大学)で行われた実験によると、セルロースファイバー断熱材使用の建物は、グラスウール断熱材使用の建物に比べ暖房のためのエネルギーが26.4%も少なく、その断熱性能は、グラスウールと比べ約4割も優れていることが証明されました。
隙間が出来てしまうグラスウール。これでは断熱効果は見込めません。
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防音・吸音効果
セルロースファイバーは、音を吸収するたくさんの小さい穴(多孔性)を持っており、車の音や話し声などの騒音をやわらげます。アメリカでは、セルロースファイバーは防音材としても認知されています。
目で見てわかる!セルロースファイバーの防音・吸音効果をご覧ください!
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難燃効果
当社が採用するセルロースファイバーは、火にさらされても表面が炭化するのみで引火せず、酸素の供給をストップさせ、火が燃え広がるのを防ぎます。
各素材による耐火性実験
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セルロースファイバー
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グラスウール
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ウレタンフォーム
目で見てわかる!セルロースファイバーの防音・吸音効果をご覧ください!
1996年12月の天然資源保護協議会( Natural Resources Defence Council, NRDC)は、
報告書において”セルロース断熱材中のホウ酸の難燃効果が減少するには300年以上かかる”と述べています。 -
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防虫・防カビ性能
セルロースファイバーには高い防虫効果があります。
ボロン#10により、防虫や防カビ、さらに防火に高い効果を発揮します。 -
高い安全性
当社が採用するセルロースファイバーは、一般の食卓塩の6倍も安全と評価されており、人体への影響は心配ありません。
小さなお子さんやペットがいるご家庭でも、安心してお使いいただけます。 -
優れた耐久性
当社が採用するセルロースファイバーは、米国消費者製品安全委員会(CPSC)、米国材料試験協会(ASTM)、米国セルロース断熱構造者協会(CIMA)、米国連邦仕様書HHI-515の安全基準をクリアしています。
また、米国環境保護庁(EPA)や、殺虫剤・殺菌剤・殺鼠材法(FIFRA)の必要条件にも適合しています。 -
地球の将来を考えた、エコな素材
セルロースファイバーは出荷前の新聞古紙をリサイクルしたもの。製造過程でも、一般的な内断熱材であるグラスウールを製造するよりも格段に少ないエネルギーで製造することができます。
地球の将来を考えた、エコロジーな断熱材のため、アメリカでの断熱材におけるセルロースファイバーのシェアは、グラスウールを抜いて普及率トップとなっています。
専門業者によるたしかな品質で施工します
一般的な断熱工事の施工者は、大工さんが担います。しかしセルロースファイバーの吹き込み工事は、セルロースファイバー工事専門業者が来て行ないます。
断熱工事の最大のポイントは隙間無く断熱材を詰めていくことです。ほんの少しでも、隙間があれば、そこから熱はドンドン逃げていきます。セルロースファイバーの断熱工事は慎重かつ繊細な作業を求められるため、専門業者が施工を行います。

断熱検査
どんなに優れた断熱材も、隙間(断熱欠損)の無い様、的確な施工をしなければ本来の断熱性能を発揮できません。 アイジースタイルハウスでは、断熱工事の後、必ず全棟断熱検査を実施し、断熱欠損の無い的確な施工である事を確認します。
サーモグラフィカメラによる温度測定
断熱検査は、検知した温度差を色の違いで表現する機器サーモグラフィカメラ(※)を用います。断熱材を設置する天井や外壁に向けて温度を測定し、その分布の状況を確認します。
※サーモグラフィカメラ:赤外線センサーによる温度検知のできるカメラです。

サーモグラフィカメラでの断熱検査の様子
図1.目視による天井断熱材の様子

図2.サーモグラフィカメラによる温度分布の様子

図1の部位の断熱検査による温度分布が図2です。
均一な温度分布であることが分かり、断熱材の施工不備(断熱欠損)がないことを視覚的に確かめられます。