断熱・気密性能

目次
断熱・気密性能について
建物の各材料を伝わって、建物内外の熱が出入りするのを防ぐことを断熱といいます。住宅に求められるのは、輻射、伝導、対流という熱の移動手段の内、特に伝導による熱の移動を防ぐ断熱性が最も重要です。複数の材料の特性を活かしたアイジースタイルハウスの住宅建築は、高気密高断熱に加え、高い調湿性能よる結露対策をも施した高性能な建物です。
断熱性能
私たちが手掛ける住まいの断熱性能は、HEAT20 G2グレードのUA値0.46w/㎡Kという断熱基準をクリアしています。
これは、次世代省エネルギー基準の約1.9倍の性能です。
- UA値とは
- 外皮平均熱還流率のことで、建物の断熱性能を数値で表したものです。
次の計算式で算出し、数値が小さいほど断熱性能が高く、建物の省エネルギー性能に大きな影響を与えます。
※外皮とは、建物の屋外に面する部分のこと。UA値は、建物から逃げる熱量を外皮面積で割った数値
- HEAT20 G2グレードとは
- HEAT20は、建物の断熱性能の基準を定める国内指標組織のひとつで、国の基準をはるかに上回る断熱性能を定めている一般社団法人「20年先を見据えた日本の高断熱住宅研究会」の略称。G2グレードとは、HEAT20で定める断熱基準の等級を示す呼称で、G1~G3の順に基準が厳しくなり、外皮平均熱貫流率UA値[W/(m2・K)]で示します。
気密性能
アイジースタイルハウスの住まいは、C値0.5㎠/㎡以下を基準としています。高気密な設計施工を行うことで、ヒートブリッジ現象(断熱材の切れ目に存在する柱などが熱を伝える現象)による熱損失が少なくなり、冷暖房効果が大幅に向上します。
断熱性能の高い家に住むと、健康になれる
一般社団法人 日本サステナブル建築協会が、平成26~30(2014~2018)年度にかけて行った、断熱改修による温熱環境の改善が、居住者の健康にどのような影響を与えるかについての調査では、暖かい家が住まい手の健康に貢献していることが明らかになってきました。
住宅の分類
居間の床上
1m室温

結露計算
アイジースタイルハウスでは、計画した断熱性能によって建物に結露を発生させないことを、結露計算で確かめています。
建物を長持ちさせるには、良質な素材で家を建てること、そして雨風や湿気を適切に処理し、屋根裏や壁内など見えない箇所での結露を起こさない事が重要です。壁内結露の発生は、水滴の重みで断熱材が沈むことによる断熱性能の低下や、構造躯体の腐敗などのリスクを誘い、住まいを短命にします。
結露を発生させないために、断熱材のセルロースファイバーや可変透湿気密シートを使用して対策した上、より確実性の高いご提案をするために、結露が発生するかどうかを使用材料の数値による計算で確認しています。
-
結露計算に
用いるデータ -
1
材料の厚みと構成
(重ねる順番) -
2
材料の熱伝導率や
透湿抵抗など -
3
建物内外の温湿度
これらのデータを用いて、飽和水蒸気圧と材料ごとの実際の水蒸気圧を計算、比較することで、結露の有無を確かめます。(下図参照)


図1と2では、気密シートの有無以外は全く同じ材料と構成の壁です。
図2では、結露が発生(図2の赤丸)しています。わずかな違いで、断熱性に大きな差が出ることが分かります。