台風前に
土曜日担当の吉田です。
今日から連休ですね。東名高速も大渋滞しておりました。こういう時は『ビジネス専用ロード作ってくれー!』っと我がままに思ったりします。
さて、一昨晩も所により大雨となり、台風18号の影響以来、雨漏り調査のご依頼が増えております。今回のような大雨によって雨漏りする可能性が高いのは・・・実は30年以上前の瓦葺き屋根です。
元々瓦というのはそれ単体で完璧に防水することは困難です。部分的に交換しやすいというメリットはありますが、その分隙間から雨水が浸入しやすいデメリットもあります。
当然昔からそんなことはわかっていましたから、瓦の下には2次防水層を設ける仕組みになっています。
30年以上前、と言ったのはこの瓦の下の2次防水層が傷んでいる(経年劣化)可能性が高くなっている、ということなんです。しかもかつて多かった杉皮やハイトントン+土葺きというパターンだと、仮に穴があいていたとしても見つけることが困難。
野地板の隙間に見えているグレーのモノのがハイトントンというかつての防水紙。
瓦と取ると、こんな感じで。この土の下にハイトントンがあるのですが、土が載っているので穴を特定するのは困難なのがわかりますね。
こうなると、ある程度屋根を葺き替えるか、部分的に手直しして長期戦覚悟で直していくか、もしくは直すことを諦め雨漏りと付き合っていくか、という選択肢になってしまいます。
ちなみに、最近の屋根はこんな感じです。
横に打ってある桟木に瓦を引っ掛ける工法ですので、土はありません。そもそもルーフィング(防水紙?紙ではない)自体も分厚く丈夫になっていますし、万が一破けていても目視は可能です。
これからが台風シーズン。台風が直撃した後は屋根屋さんが忙しくなりますので、もし万が一既に漏っている症状がある場合は早めにご相談ください。
では、また来週。