浄化槽は裏番長
2015年7月18日(土)
土曜日担当の吉田です。
ここ数年は豊橋・浜松付近を直撃することが多かったですからね。備えに過ぎることはありません。
さて、ここ最近のリフォーム工事において浄化槽が関係することが多かったので今日はそんな話しを。
自宅が浄化槽の方はどんなものかなんとなくでもご存知かとは思いますが、下水地域の方は見る機会もないと思いますので・・
図面で表すと
こんな感じです。なかなかデカイんです。
中身は、嫌気ろ床槽というのが2室と接触ばっ気槽というのがあり、それぞれ嫌気性微生物、好気性微生物の力によって汚れを分解していきます。
浄化槽の近くには必ずブロワーという送風機があって、好気性微生物のためにはこれが欠かせないってわけです。
っとまぁ構造はこの辺にしておきまして、お伝えしたいのは高さの制限について。
トイレ、キッチンなどから繋がる排水管は、1/50~1/100という勾配で設置されます。
(1/100なら1mの長さで1cm、10mなら10cmの落差があるということ)
さらに、途中でマスを設けるとそこで2cm位の落差ができます。
つまり、仮にトイレから家の外周をグルグルっとまわって、マスを3箇所経由して30m配管されると、、、(3×20)+(30000/100)= 360mm(36cm)管が下がってくるわけです。
リフォームにおいては話がこの逆になりますね。
浄化槽は既存のままで使うとすると。。。そこから排水管の勾配を逆算していって、希望の場所まで排水管をもってこれるか考えねばなりません。
下水管は地中深く(50cmとか)にあるので勾配を逆算していっても問題ないことが殆どですが、浄化槽に流れ込む排水管は深さ25cmくらいのことも多く、リフォームして水回りを増やしたり移動したりする際に問題となることもあります。
まぁ、つまりは、あれこれ悩んでプランを決めても、肝心要の排水勾配が確保できない、なんてこともあるので、早めにその辺の問題点はクリアしていくのがいいでしょう、ってことです。
弊社では・・・彼が詳しいかな。。。
据え付けが終わってしまえば、その後気にすることも殆どない浄化槽ですが、新築工事を行う上でも浄化槽と排水勾配の都合で敷地高さが決まることもあるほど、なんだかんだで肝心要な裏ボスなんです。
ってことで、ご相談ください。
では、また来週。