職人の世界も二極化する
土曜日担当の吉田です。
今日はまず最初にイベント告知から
(上記チラシをクリックして下さい)
星先生のセミナーが開催されます。
「健康」というモノに対する認識が見事に覆される話しが聞けると思います。しかもとても面白く。
場所は名古屋ですが、その後の開催予定はありませんので遠方でも是非お越しいただきたいと考えております。
そして、そんな星先生の提唱される家造りを100%実現した、とまでは言えませんが、そこに近づける取組をしている弊社の建物を体感していただけるイベントも始まっております。
これからの寒い時期こそ、是非違いを体感して下さい。
私の個人的なお勧めは・・・和室です。あまり色々考えずに、ゴロンとして深呼吸してみて下さい。木の香り、い草の香り、そして静寂。贅沢な時間です。
さて、ようやく本題。
業界紙にはこんな記事が
何故にこういう話になってきたのか、というのが肝心ですので説明しますと・・・
2005年から2010年の5年間で木造建築に携わる大工の就業数は、54万から40万弱へ38%減少。このペースで行くと2020年には21万人程度になると予測されています。もちろん着工棟数の減少も予測されていますので、相反する動きではないのですが、減り過ぎることが問題視されています。
そして、問題を掘り下げていくと、
プレカットや新建材の普及などにより求められる技術レベルが低下し早期に一人前にはなる。
ただし給与が不安定で体力低下が収入に直結。保証もないという構造自体にリスクはあり、夢を描けない。 ということです。
確かに、発注者(元請)から支払われる工賃は経験年数に応じてでなく、どんなベテランでも同じ(多少は差をつけることもありますが)が支払われます。
つまり、さっさと独立して体力がある若いうちに稼ぐことはできるものの、その後の収入は年を追うごとに減ってしまう可能性が大きいというのが現状です。
サラリーマンもそうですが、職人の世界もキャリアアップしていくのが大切なのですね。
ただ、この傾向がどういう結末を生み出すのか・・・
恐らくローコストで建てようとすれば、ランクの低い大工さんに施工させる必要があります。つまりキャリアの短い職人でも施工できるようなプレキャスト化、工業化が図られるわけです。
逆に弊社が向かっている上質さを追求する家造りでは、現場での手加工が多かったり、天然素材を使うゆえにその習性(癖)をしっかり理解しておく必要がある。つまりキャリアが必要=工賃も高い
こうして2極化を更に促進することになるのかもしれません。
そういう意味では、今はまだ分岐点の序章。ある意味上質な住宅を手に入れるチャンス、とも言えるでしょう。
とにかく、迷ったら色々と体感してみて下さい。