生きている木、ですよ。
2014年9月6日(土)
土曜日担当の吉田です。
我が家を新築中の私ですが、ようやく大工工事が終わるようで、最後に棚板が準備されていました。
今回使うのは、レッドシーダーのバタ材。ログ材を加工する際に発生する切り落とした、いわゆる余りの材料ですが、数年前に購入したものを、倉庫で眠らせていました(放置していた、とも言う)。
それが加工してこのように。
入り皮や節抜けはご愛嬌。 「あじ」 です。
じっくり年数掛けて自然乾燥した材料ですので、レッドシーダー特有の精油を維持した 「生きている板」 ってわけです。
同じ木なら、どんな過程で乾燥してもその成分には変化が無い、と思われがちですが、高温乾燥された場合はこの精油分は吐き出され酵素は死んでしまいます。
だから木が死んでしまい、シロアリなどの虫被害にあうわけです。
45℃という奇跡の温度で乾燥された木材は、酵素が生きています(酵素は48℃以上で死滅してしまう)
我が家の天井でも採用しました。
きっとここで寝れば私のいびきも直るでしょう
(※愛工房スギチップで作った枕を使用したら治った事例があるそうです)
多少、節抜けが目立ちますが、そんなことは気にしちゃいけません。見た目を選ぶか、木としての力を選ぶか、ってことです。
弊社ではこの愛工房を野地板(屋根下地)に標準採用しています。(これ、なかなかすごい事なんですが、、、、)
但し、内装材での標準化はしていませんので、是非寝室の天井や壁など(床もいいのですが、床鳴りが気になる方にはお勧めしません)に使用してみてはいかがでしょうか?