12月は安全対策月間です。
月曜日担当の吉田です。
昨日、中央高速笹子トンネルで大きな事故がありましたね。
亡くなられた方のご冥福をお祈りします。
前職は土木の仕事をしており、高速道路の工事にも携わっていたので、施工者側としても他人事には思えません。公団側は経年劣化を要因の一つと言っていましたが、本当にそうなんでしょうか。 設計基準の問題という話もありますが、施工時期的には建設業界がイケイケな頃ですから、施工不良ということもあるかもしれません。いずれにしても同時期の構造物にはメンテナンスが必要なわけですから、作れば作るだけ将来のメンテナンス費用がかさんでいくということです。
やはり建設業界全般にメンテナンスを軸に将来設計しないといけない時代ですね。
さて、事故といえば、実は建設業界(土木・建築)では11月、12月は事故が多い傾向があります。単純に工事量が増え、バタバタしてくるのでそうなるのだと思いますが、そういったこともあり今週開催のアイジーワークスでは安全を軸に協議を行います。
建設業は事故が多い、という印象が強いかと思いますが、実情がどうなのか?といいますと
平成 3年 全産業 200,633名 建設業 57,724名
平成13年 全産業 133,598名 建設業 32,608名
平成23年 全産業 111,349名 建設業 22,372名 (死傷者数)
という具合です。確かに全産業の25%ほどが建設業ということになりますから、割合としては多いですね。
注目すべきはこの数字の推移です。
確実に減ってはきています。 が、まだまだ撲滅するには程遠いです。
(※笹子トンネルが施工された頃は建設業だけで110,000~120,000名もの死傷者があったと記録があります)
上棟式でお施主様からコメントをいただく場面がありますが、やはり多くのお施主様が 「とにかく、安全第一で」 と仰ります。
今週のアイジーワークスのテーマは「事故事例に学ぶ安全対策」を予定しています。
しっかり学んで、しっかり実行して、お施主様に安心して工事をお任せいただけるように取り組むとともに、我々自身の安全をしっかり確保し、いい年末年始を迎えられるようにしたいと思います。
さて、12月といえば、、、
これですね。
職人さんへこの一年を労うとともに、来年の期待なども書いたりして、プレッシャーをかけるのが恒例です。
最後に告知
12/9(日)建築士による構造勉強会 @豊橋市三本木町
