機械化
皆様 こんにちは 山口です。
本日、11月16日(木)は何の日でしょうか。
ニュースでも話題になっておりますが、
ヴォジョレヌーヴォーの解禁日です!
まぁ、私はお酒はほとんど飲めないので、
特に縁がありませんが…。
ワインは、300万年前にはすでに作られ、
特にローマ等のユーロ圏で嗜まれていたようです。
ワインを貯蔵するときの光景を思い描いてみてください。
小屋の中に、大きな樽がたくさん並んでいる光景が
目に浮かびませんか?
ワインは非常にデリケートな飲み物と言われてますね。
保存の方法もひと手間かかります。
温度:15℃前後で変化が無い
湿度:65~85%
直射日光など光が当たらず、かつ、振動が無いところ。
これらを加味したうえで、昔の人々は、
ワインを保存するための建物(貯蔵庫)を建築して、
保存をしていました。
これを、現代の住宅、住環境に置き換えるとどうでしょう。
私たち、ヒトが暮らすのに理想的な温度、湿度があります。
まずは温度。
16℃以上28℃以下。
英国保健省では、温度が健康状態に大きく影響をしていることを
国が理解をしている為、上記のような基準があります。
上記の基準を守れない家は、国から解体命令が出され、
建てなおしになります。
気温が高く熱いと、熱中症や脱水症状といった病気を誘発し、
寒いと呼吸器疾患や血圧の上昇による心筋梗塞、脳卒中を
引き起こします。
日本では、最近、住宅メーカー・工務店だけでなく、
設備メーカー(キッチンや窓を取り扱う業者さん)も
暑い・寒いに対して、健康が阻害されると認識しています。
しかし、日本は、特に推奨温度や規制は定めていません。
続いて湿度。
人間が快適と感じる湿度は、40~70%です。
今週末からさらに冷え込んでいくと天気予報でいってましたが、
気温が下がる=乾燥の季節にどんどん入っていく、という事です。
これから乾燥していくと、
風邪やインフルエンザのウィルスの活動が活発化します。
常に快適ゾーンの湿度になるように、
機械でコントロールをするのではなく、
住宅の資材が自然と調整(調湿機能)することが大切です。
一般的な住宅は、気密性を重要視している為、
簡単に言うとビニールハウスになっています。
床は、合板フローリング、壁・天井は壁紙という名のビニールクロス。
いずれもビニールです。
湿度のコントロールはできません。
弊社の標準で採用している「クアトロ断熱」は、
調湿・透湿できる材料になっている為、断熱をしながらも
年中通して、湿度のコントロールをします。
上記の図の薄い紫の部分が湿度です。
リビング、寝室、脱衣室の温湿度を711人のオーナー様の自宅で
調査した結果です。
ワインもワインセラーという機械を使うことで
温湿度のコントロールが簡単になったように、
住宅も機械ですべてコントロールする時代になりました。
しかし、機械はあくまで機械
いずれ耐用年数が経てば壊れるし、メンテナンスも必要です。
できる限り、そういった機械だけに依存するのではなく、
住宅の素材そのもの、自然の力そのもので
温度・湿度をコントロールしていきたいものです。
ではでは。