家を建てる為に知っておいてほしい事⑥

こんにちは。杉山です。

昨日は、真夏の構造見学会

外はすごく暑くて日焼けしてしまいました。

室内は風が通る事で涼しく快適でした。

熱の仕組みを徹底追及した０宣言の家では

クアトロ断熱という断熱を採用しています。

ちなみに、熱の仕組みについては

「家を建てる為に知っておいてほしい事③、④」を

ご覧ください。

 

昨日の現場の目の前には、実は大きな病院があります。

１時間に１回はサイレンが鳴り、救急車が到着していました。

おそらく熱中症では？と思っています。

 

熱中症とは、

「温度」「湿度」が高い状態で起きる症状の総称であり

頭痛などの軽い症状から意識障害などの重い症状まで

沢山あります。

 

熱中症には温度だけでなく、湿度も関わっているという事ですから

今回も家を建てる為に知っておいてほしい事ｼﾘｰｽﾞ

「湿度」です。

 

湿度を制すれば、家の寿命を伸ばし、健康を手に入れる事ができます。

 

湿度対策の方法として

①湿気を調整する

②湿気を通気させる

 

今日は②の湿気を通気させる

具体的には透湿させる事について

 

まず最初に、一般住宅、ｱﾊﾟｰﾄ、マンションの部屋の

写真がコチラ

見慣れた部屋ですね。

 

床は合板フローリング

壁、天井はビニールクロスを

利用していきます

ここで知って頂きたいのは

合板フローリングやビニールクロスは

接着剤と言われる木工用ﾎﾞﾝﾄﾞを

利用し固定している！という事です。

接着剤、ボンドは、水分が入ったり、空気が入ると

剥がれてしまうので、

水分も空気も通気していかないのです。

 

 

左の図のように、通気、透湿していかない事が

「日本の当たり前」の建築方法

よって、今の時期、外出先から、玄関ﾄﾞｱを開けると

「モワッ」とする蒸し暑さが漂います。

 

しかし、右図のように

空気や通気し、湿度が透湿する造りであれば

モワッと感が無くなります。

昔ながらの　「蔵」や「土壁の家」が良い例です。

 

０宣言の家造りでは

透湿させる壁、構造材、断熱材を利用しています。

断熱材のﾈｵﾎﾟｰﾙです。

 

熱を入れない事でも良い効果がありますが

湿気も通す素材です。

湿気を通す率を表す　透湿係数

ﾈｵﾎﾟｰﾙは２９０以下という数値です。

数値が大きい程、湿気を通します。

通常の発砲スチロール（EPS材）の

透湿係数は１８５というような数値です。

つまり、ﾈｵﾎﾟｰﾙという断熱材は

「透湿をする材料である」という事ですね。

 

もう一つは　構造材（壁）です

モイスといいます。

成分はバーミキュライト・消石灰・珪砂という天然素材です。

消石灰、珪砂は漆喰と同じ材料ですので

調湿性能が高いです。

 

図の通り、杉などの天然素材と同様

湿気を吸湿する力、放湿する力が強く

調湿性能、透湿性能に優れています。

 

 

湿度を外部へ放出させる為の、透湿性能という

効果をもってすれば、健康に過ごせる事が可能となり

また、長寿命の家となります。

「湿気をコントロールする」という事を大切にして下さい。

 

 

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