古き良き時代の知恵③

こんばんは。杉山です。

以前、京都へ行った際に寄ったこちら

外観は古民家ですが、古民家をリノベーションした

料理屋さんです！

京都の建物は京町屋、町屋造りと呼ばれる建築様式になっています。

室内はこんな感じ。

横幅90㎝の狭い通路を奥に入っていくと、

座席がある部屋に行きます。

京都町屋の造りは間口が狭く、奥行きが深い為

「うなぎの寝床」などと言われています。

ちなみに、横幅90㎝でも

広く見えるのは、天井高が高い事です。

吹抜けになっており、開放感を取る事で

空間を広く魅せる事ができます。

吹抜けにして空間を広く魅せる工夫

さて、奥へ進むほどワクワクする空間設計ですが

奥へ入れば入るほど、暗くなるのが問題です。

なぜなら玄関口や、外にに面した場所は明かりが取れるのですが

建物に中心部分や、周囲を建て物に囲まれた家には

光が入りません。

そこで考えたのが

天窓

天窓は一般の壁面まどと比べ

3倍の採光効果があると規定されています。

 

天窓の歴史は江戸時代から。

江戸時代の京都町屋では天窓が使われていた

という文献がそうです。

天窓による採光効果

※VELUXﾎｰﾑﾍﾟｰｼﾞより抜粋

天窓によって、曇りでも自然光が降り注ぐ事ができ

省エネでもあります

 

また、このような町屋は

「煙抜き」といって台所からの煙を抜くために

屋根に窓が付いていたという

文献や絵画が残っているのだとか。

天窓は光だけでなく、

当時は排熱効果（ドラフト効果）も

持ちあわせていました。

暖められた空気、または煙は高いところに行く性質から、

天窓を開けて溜まった天井付近の熱気を排出してあげることが

できるのです。

その他にも天窓は

デザイン性、眺めといった効果や

学習能力も変わるらしい。

「自然光のあふれる教室で勉強する子供は、そうでない教室の子供と比べて

読解力が26％高まり、計算が20％速くなる」というデータも出ています。

先人の知恵にはまだまだ

驚かされる事ばかりです。

次回もお楽しみに～！

 

 

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