古き良き時代の知恵②
こんにちは。杉山です。
今朝はやけに冷え込みました。
お打ち合わせ中のお客様の中には
体調を崩してしまったという方も多い一方で
オーナー様は「一年中快適ですよ」という声が。
同じ地域に暮らしていながらどうして違うのか?
断熱性能の違いも大きいですが、
日本で暮らすには、日本風土にあった素材を選ぶ事が重要!
前回のおさらいは コチラ
さてさて、熱い、冷たい!という現象が起きますが、この現象を左右するのは
熱の伝わり方が関わってきます。
①伝導熱
②対流熱
③放射熱
があります。
その中の1つ 伝導熱について
ここで問題です。
下の3つのお家の中で一番「熱い」材料は何?
①ガルバリウム(金属系)
②レンガ (セメント系)
③木 (木材系)
3匹の子豚のお話しは、家の強度でしたが
今回は「熱」
正解は③の木材です。
熱が伝わる順番は
金属>コンクリート>木材
金属は一番熱を持ちます。
夏場の車のボンネットは、火傷しそうになります。
コンクリートも熱を伝えやすい
海へ行って、裸足で熱せられたコンクリートやテトラポットに
触れるととても熱かった記憶です。
木材は熱を伝えにくいです。
昔のフライパンの取手は「木」で出来ていたりしましたよね?
熱が伝わらないからです!
熱伝導率で表すと
金属(ガルバリウム) 45
コンクリート 1.4
レンガ 0.8
木材 0.14
※数値が小さい程、熱が伝わらないという事になります。
古き良き時代の家々は
「夏に涼しい」という造りをしていました。
コンクリートなどの材料が無かったとはいえ
木の家は夏の直射日光を防ぎ、室内に熱が伝わりにくい
ようになっていたのですね!
エアコンも扇風機も無い時代では、
材料の特性を本能的に感知し、活かし、過ごしてきたのでしょう。
雨で腐るというデメリットがあるので、全て良しとは
言えませんが、知れば知るほど、ご先祖様の知恵は
素晴らしいと感じます。
アメリカにも、熱に特化した特殊な方法がありました。
それは遮熱。
熱を遮断する塗料などで、暑さをしのいでいます。
弊社が使用する外壁は、石、セラミックで出来た塗り壁の仕様ですが
その中の中空セラミックが遮熱してくれる仕組みになっています。
7月に外気温33度でサーモカメラで撮影した映像です。
そもそも熱を遮断し、室内に熱を伝えないという
根本的な考え方です。
詳しいお話しは
10月16日の「家造りセミナー」で聞けます!
池下 ガスビル
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是非ご参加下さい。