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2種類ある『耐震等級3』①

2021.2.21

先日も福島で震度6強の地震がありました。
これから家を建てようと考えている人で耐震に関して考えない人はいないのではないでしょうか。

 

家の耐震性能の指標として耐震等級が一般的ですが、この耐震等級に関してよくある誤解について今日は書いていこうと思います。

 

2種類ある耐震等級3

結論から言うと耐震等級って計算方法の違いによって2種類あるんです。

それだけでも『え?』となると思いますがさらにわかりづらいことに2種類ある耐震等級で強度に違いがあるんです。

 

『何言ってるの?』ですよね。

 

でも、事実です。

 

どういうことか説明していきます。
まず、耐震に関する評価方法は3種類あります。

 

①仕様規定
建築基準法による計算方法。もっとも簡易な計算方法。
壁量計算ともいわれる。

 

②性能表示計算
品確法(住宅品質確保促進法)による計算方法。
建築基準法の強度レベルを耐震等級1としその1.25倍の強度レベルを耐震等級2、
1.5倍の強度レベルを耐震等級3としている。一般的に言われる『耐震等級』はこの計算方法による。

 

③構造計算(許容応力度計算)
建築基準法による計算方法。建物の重さを詳細に算出し構造躯体の耐風、耐震、長期荷重等に関しての安全性を確認する。最も詳細な計算方法。一般的には戸建て住宅より大規模な建物で使われる計算方法で鉄筋コンクリート造、鉄骨造には建築基準法で義務付けられている。こちらも耐震等級1を基準にその1.25倍を耐震等級2、その1.5倍を耐震等級3とする。

 

 

で、ややこしいのはここからで計算方法が違い、結果が違うにもかかわらず同じ『耐震等級』という言葉を使っていることです。

 

具体的に言うと②の品確法による耐震等級3より③の許容応力度計算の耐震等級3のほうが結果的に強い建物になります。

 

大まかに②の品確法の耐震等級3と③の許容応力度計算の耐震等級2が同じくらいの強度レベルです。

 

図で示すとこういうことです。耐震等級3

横軸に右から①仕様規定、②品確法の性能表示計算、③許容応力度計算、
縦軸に①仕様規定の強度レベルを1.0とした場合の各基準の強度レベルを示しています。

 

強度レベル2.0ぐらいのところで②品確法の性能表示計算の耐震等級3と③許容応力度計算の耐震等級2が並んでいるのが分かると思います。

 

↓こちらの記事でも耐震等級について解説しています。

「耐震等級3とは何か?お勧めの耐震等級と算定方法」

 

長くなってきたので続きはまた明日。

 

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ということで、ではまた。

 

 

 

 

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