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2023.2.12
Nearly ZEH(ニアリーゼッチ)と呼ぶ省エネ住宅の認定基準があります。この基準の認定には、建物の仕様や数値的な基準をクリアするだけではなく、その建物が建つ地域が一定の条件である必要があります。
Nearly ZEHは、認定基準がより厳しいZEH住宅と同額の補助金が得られるので、ZEH基準に満たない場合でも一定条件の土地に建築するのであれば、Nearly ZEH住宅として補助金の支給を受けることを検討してみると良いでしょう。
省エネ住宅としての認定基準であるZEH(ゼッチ)という制度で定めるZEH住宅の「太陽光発電設備を加えた基準一次エネルギー消費量の削減」が100%以上必要であるのに対し、この削減率が75%以上100%未満に緩和された省エネ住宅に対する認定措置です。
省エネ住宅として必要な認定項目はZEHと同じですが、一部の基準が緩和されており、認定基準は以下の通りです。
この通り、4つの適用条件の内、3つまでは認定条件がZEHと同じで、4つ目の条件だけが異なります。
寒冷地、低日射地域、多雪地域など日射量が少ない気象条件の地域での建築に適用され、具体的には以下の地域となります。
日射区分とは、全国の年間日射量の少ないところから多いところまで、A1からA5まで分けた5つの地域区分のことです。(下図)
日射量最も少ない区分がA1で、最も多い区分がA5
実務では詳細な地域の区分を専用のツールで検索します。
Nearly ZEHの基準に、省エネに関わる一定の条件が加わった住宅の認定基準です。
以下の条件の内、2つ以上を満たすことが必要です。
上記の内2つ以上を満たし、かつ、太陽光発電設備を除いた基準一次エネルギー消費量の削減が25%以上である必要もあります。
※1:HEMSとはHome Energy Management Service の略で、家庭で使うエネルギーを管理して節約するためのシステムです。
Nearly ZEHはZEHと同じ55万円、Nearly ZEH+はZEH+と同じ100万円です。
同じ日本国内でも、気象や日照条件によるZEH基準適用のハードルの高さを考慮したものがNearly ZEH、Nearly ZEH+で、その補助金額は適用基準となるZEHの場合と同額なのは嬉しいことですね。
これらの他には、ZEH Oriented(ゼッチオリエンテッド)という基準があります。太陽光発電設備を必要としない基準ながら補助金もZEH同様55万円です。しかし、これは都市部の狭小地住宅の様に日射が期待できない立地への適用に限られたもので、具体的には以下全ての条件を満たす必要があります。
ZEHによる補助金の適用は、SII(一般社団法人 環境共創イニシアチブ)に登録されたZEHビルダーまたはプランナーによる設計、建築、改修、販売される住宅であることが交付の要件となっており、弊社アイジースタイルハウスはその登録会社です。
補助金を含め、高気密高断熱住宅をお考えでしたら、お気軽にアイジースタイルハウスまでお問合せください。
豆知識くん