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床下エアコンの基本知識と設置の注意点

2022.8.07

床下エアコンは、数年前から弊社でも採用し始めていますが、今や注文住宅をお考えの方から質問される時代に変わってきました。

家庭用に販売されている壁掛式の一般的なエアコンを利用し、2階建40坪程度までであれば、全館暖房の様に室内を暖めてくれる床下エアコン。仕組み自体は非常にシンプルですが、うかつに設置すると思ったほど暖かくならないなどの不具合も招くので、やはり、しっかりとした高気密高断熱の住宅の建築実績のある建築会社に依頼するというのが大前提です。

今回の記事は、床下エアコンについてのメリットとデメリットや仕組み、設置工事のとても大切なポイントなどを解説いたします。

床下エアコンの基本知識と設置の注意点

 

 

 

床下エアコンとは

その名の通り、1階の床よりも下部に設置するエアコンです。しかし、専用のエアコンが販売されている訳ではなく、先の通り家電屋さんで販売している家庭用の一般的な壁掛エアコンを活用した、建物の暖房手段です。

 

床下エアコンの様子床下エアコン

 

普段は全面パネルで隠しています床下エアコン全面パネル

 

床下エアコンのメリットとデメリット

メリット

  • 全館均質な温度を保ちやすく、宅内で快適に過ごせる。
  • 浴室やトレイなども暖かいため、トイレに行くのを我慢して健康を害したり、寒い浴室でストレスを感じなくて済む。また、ヒートショックの予防にも効果が期待できる。
  • 暖気によって常に床下を乾燥状態に保てるので、害虫を寄せ付けにくく衛生的。
  • エアコンを取替える場合でも、家庭用エアコンで良いでの専用設備よりも出費を抑えられる。

などが挙げられます。住宅のどこにいても快適に過ごせ、健康に良く、衛生的に暮らせるのは、日々の生活品質も向上してくれるので、嬉しいですね。

 

デメリット

  • 故障や停電などエアコンが使えないと、全ての部屋に影響が出る。
  • 本来の設置方法ではないため、エアコンメーカーの保証外になる可能性が高い。
  • 24時間稼働させる必要があるため、居住前よりも電気代がかさむ可能性がある。

 

おすすめの床下エアコンですが、もちろんデメリットもあります。しかし、床下エアコンが使えない場合は、一時的に個別の暖房器具でしのぐことはできますし、昔の家で各部屋ごとに暖房をしていた場合であれば、床下エアコンの新居なら同程度以下の費用で全館暖房できるので、電気代は逆にメリットになる可能性もあります。

 

床下エアコンの仕組み

仕組みは非常にシンプルで、エアコンの温風の吹き出し口が1階の床レベルよりも下に位置する様エアコンを設置、また床下には送風機なども設置し、その暖気を1階の各部屋の隅々まで行き届く様にします。

また、効率的な暖房効果を狙い、1階床の外壁際にスリットを数カ所設けます。

床のスリット床下エアコン用の床スリット

 

全館暖房の仕組み

エアコンから吹き出された温風は、床下の送風機で1階各部屋の床下の隅々まで運ばれますが、その過程で温風が床材を裏側から温めてくれます。また、1階の床の外壁際に設けたスリットから直接暖気が室内に上がります。床材自体を温める効果とスリットから上がる暖気が、元々上昇しやすいという暖気の性質を利用し、じわじわと2階まで回り込むことで、全館暖房されるという仕組みです。

 

技術的な注意点

全館暖房の仕組みが効果を発揮できるのは、建物自体に高い気密断熱性能がある場合に限ります。なぜなら、昔ながらの住宅建築では、1階の床下は屋外扱いで外気を通風させて床下に湿気をこもらせないという考えが当り前でしたが、これでは、床下エアコンの温風が吹き出したそばから外気に即冷やされてしまい、意味がなくなります。

そこで、床下エアコンの温風が床下を乾燥してくれるという性質から、床下の基礎自体は外気が入り込まない様密閉し、また、外気温の影響を受けない様基礎断熱にすることが必須です。これにより、床下エアコンの温風は、床下の空気を乾燥させつつほとんど温度低下することなく、建物の隅々まで行き渡ることができる様になります。

また、1階床下からじわじわと上昇する暖気も急激に冷やされない様、建物全体が高気密高断熱である必要があります

ただし、高気密高断熱の技術もシンプルでありながら、施工品質に思い切り左右されるデリケートな工事ですので、よほどの知識と技術と経験が必要とされます。

 

床暖房との違い

よく聞く質問が、床暖房との違いです。

床暖房は、専用の設備機器を床仕上げ材の裏側に設置し、その設備を電気や温水を通して温めることで床仕上げ材に直接熱を伝えるものです。従って、1台のエアコンで全館暖房できる床下エアコンとの大きな違いは

  • 専用の設備のため、故障時の修理が大掛かりで修理費も高なりがち
  • 設置した床の部分しか温まらない
  • ランニングコストが高い

といった点です。

 

床暖房の仕組み床暖房の仕組み

 

知識と実績のある建築会社に依頼する

床下エアコンの仕組みはシンプルなので、どこの建築会社でも設置できそうですが、上で述べた通り、そもそも高気密高断熱住宅であることが大前提です。そして、その為の工事は、知識不足や技術不足による施工により、壁内結露による木材の腐朽、建物の劣化を早めることになるリスクを高める可能性があります

従って、床下エアコンの設置を希望されるのであれば、高気密高断熱住宅の正しい知識と技術、そして豊富な実績のある建築会社に依頼することが重要です。

 

アイジースタイルハウスでは、その他にも1台のエアコンで快適に過ごすための様々な工夫もしています。

 

豆知識くん

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