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断熱性能とトリプルサッシ

2019.5.16

磐田店に配属された新人の足立と増田の様子をチラッと、

電話対応や会社説明、商品説明といった基礎部分を猛練習中。練習ばかりで本番なし。そろそろ誰かに聞いて欲しいタイミング。(笑)誰かお相手してやってください。佐原です。

 

 

断熱性能にこだわってみる

こちらは。建物が完成したあとに実施している気密測定の様子。

今日は、ちょっと難しい断熱の話をできる限り簡単にお伝えできればと思います。

 

気密測定をしてC値を調べる

 

浜松市西区で工事をさせていただいているA様のお宅ではご主人様の強いこだわりによって、

「地域最高スペックであるアイジースタイルハウスの断熱性能を更に高めてみたい。」

 

C値とUA値ともに目指せ0.3とドイツのパッシブハウスに匹敵する目標値。

 

 

パッシブハウスとはなんぞや?

ドイツのパッシブハウス研究所が性能認定基準を満たす省エネルギー性の高い住宅の事です。

 

そんなパッシブハウスのC値の性能基準は0.2という数値。

これから説明するC値、UA値含め断熱性能というは数が小さくなればなるほど性能が高いとされます。

 

実際、パッシブハウスの性能がどの程度かというと、気温が-20℃になる極寒の地でも暖房なしでも過ごせるほどで省エネ性、断熱性、気密性となっている住宅で、この基準は世界トップレベルとなります。

 

 

C値とはなんぞや?

住宅にどれだけ隙間があるのかを示す数値です。気密性が高い家なのか?ということです。

 

昔の省エネルギー基準では、一番寒い地域の北海道はⅠ地域で基準値は2、私達アイジースタイルハウスが拠点としている静岡、愛知エリアはⅣ地域となり基準は5とされていた、、、今は?

 

基準はないんです。

 

基準値が2009年以降に気密性能の規定が削除されたんです。

その理由としては、、、

・隙間面積は完成後に測らないとわからない。

・役人の立場で図面や資料でチェックできないと困る。

・住宅メーカーの立場では、忙しくて測定なんてしてられない

 

といったことで、作り手や役人の都合で削除されました!

結果、スカスカに工事された断熱材でも所定の厚みが入っていれば断熱等級があると名乗れるようになっています。

そんな事をしているので、2010年にドイツでおこなわれたパッシブハウスカンファレンスにて日本の次世代省エネルギー基準の数値2を発表したら会場から笑いがおこった、さらにこの基準に住宅の30%以下しか到達できていないと発言したら失笑をうけたほどです。

それほど、日本の住宅の断熱基準、断熱化率は先進国の中で最低なのです。

 

 

最後に、UA値とはなんぞや?

外皮平均熱貫流率を示し、住宅の内部から床、外壁、天井、開口部などを通過して外部へ熱量を外皮で全体で平均した値です。

 

アイジースタイルハウスが拠点としている静岡県、愛知県では次世代省エネ基準(日本が認める省エネルギー性の高い住宅基準)がUA値0.87を下回る住宅をしめす。北海道の北側が一番高い基準を求められる地域となり0.46となる。

 

 

私達アイジースタイルハウスでは呼吸する住宅をつくる事をめざしているので、

あまりこういった数値については、あくまでも指標にしかならずあまり気にしていませんでしたが、

今回はA様の特別ご要望という事もあり数値チャレンジをしてみる事にしました。

 

 

測定結果は!

C値は0.4、UA値は0.33

 

C値は、35坪あるお宅なので、ハガキ1枚で150㎠ありますのでその3分の1を下回る隙間しかない事となります。

 

UA値は、静岡、愛知の基準よりの2倍の性能、北海道基準を余裕で下回る結果となりました。

 

大手ハウスメーカーさんが公表している最高スペックがC値0.61、UA値0.28という内容に対して、

C値は大きく性能を越え、UA値は僅差まで近づく事ができました。

 

通常スペックで、HEAT20のG2を軽くこえている性能のアイジースタイルハウスの家を更に断熱性能を求めたこのお宅。

どんな生活になるんだろうか?冬でもTシャツかな?(笑

 

そんな家づくりは、浜松地域で初めてトリプルサッシを採用したり、

特別な第一種換気を採用したりと、いろいろとチャレンジングな家づくりでした。

A様の担当者は頭を悩ませたり、多くのMTを実施して何とかお客様に喜んでもらえるようにと試行錯誤の連続でしたが、この結果であれば、堂々とアイジースタイルハウスのお家は健康住宅だと胸を張れます。

 

南欧風のかわいい家、気密性、断熱性が高いお宅

 

いよいよ、完成間近です。

苦労したぶん達成感もひとしおです。

 

A様、お引渡しまであと少し。

楽しみにお待ちください。

 

では、では。

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