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続・省エネ性能説明義務化スタート

2021.4.12

前回、省エネ性能の説明義務化スタートに伴いどんな基準で何を説明すればよいかをざっくりと説明しましたがざっくりすぎてよくわからない、そもそも『エネルギー消費量』ってどうやって計算するの?とかの説明ができていなかったので続編です。

エネルギー消費量をどう計算するか

まずはおさらいですが前回、省エネ性能の説明は

『これから新築する住宅のエネルギー消費量が基準値を下回ってるかどうか』

を説明しなければならないという話でした。

省エネ性能説明

 

ここで基準となる『基準一次エネルギー消費量』はどのように決められるかということですがこれは上の図にもあるように平成25年基準の省エネ性能(断熱性能)の住宅で平成24年標準的な効率の住宅設備(冷暖房、換気扇、給湯器、照明器具等)を使ったとして消費されるエネルギー量として計算されます。

 

で、どう計算されるかですが、国が出しているWEBプログラム上で計算されます。
まず、床面積を下のように分けて計算します。

『主たる居室』・・・主にLDK
『その他の居室』・・主に寝室
『非居室』・・・・・その他水廻り、廊下

でこのそれぞれの面積に何らかの係数がかかって算出されています。

 

次に新築する住宅の『設計一次エネルギー消費量』ですが

一次エネルギー消費量

上の図のように『外皮性能』と『一次エネルギー消費量』をもとに算出されます。
この『外皮性能』と『一次エネルギー消費量』とは、

 

『外皮性能』・・・家の中外に温度差があった場合に家全体から逃げていく熱量の総量を外皮面積(外壁、窓、屋根、基礎等)で割った数値で、数値が少ないほど高い断熱性能を示します。

『一次エネルギー消費量』・・・住宅設備(冷暖房、換気扇、給湯器、照明器具等)で消費されるエネルギー量。太陽光発電等で作ったエネルギー量も考慮されます。

 

断熱性能だけでなく住宅設備で消費するトータルの消費エネルギー量も考慮されているところがこの計算プログラムの優れたところだと思います。

 

断熱性能だけ高くしてもエネルギー効率の悪い暖房器具などの設備器具を使っていれば結局エネルギー消費量は下がらないだろうし、逆にどれだけ高効率の設備器具を使っても断熱性能が低ければやはりトータルのエネルギー消費量は下がらない。

 

住宅の断熱性能を上げてなおかつエネルギー効率の良い設備機器を使うことで国全体で省エネを目指すという明確な国の方針が見えます。

 

国の出しているプログラムは非常に優秀で、本格的に専門知識をもって細かい計算をしなくてもある程度の精度を持った概算での結果がでてきます。

 

私も詳細計算と比較してみましたが概算の分、安全側(断熱性能が悪い)数字で出てきますが全く問題ないレベルでした。

 

とはいえ先日に書きましたが基準が7,8年前の標準的な住宅の基準のためもう少し説明義務の基準を上げてほしいとも思います。

 

そうすれば、日本全国で省エネ性能の高い住宅が増えてきて無駄なエネルギー消費がどんどん減少していくという未来が作れると思います。

 

ということで、国交省の官僚の方々、応援していますのでまずはお蔵入りになった省エネ性能の義務化を実現していただきたいと思います。

 

 

ということで今日のところはここまで、では、また。

 

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