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緑とつながる暮らしってどんな感じ? Part2

/ デザインから考える家づくり /

前回は、緑とつながる暮らしのご説明としてリビングと緑のつながりの手法について書きました。

第2回目の今回は、その他の空間と緑の繋がりについて書いていきます。

 

玄関で緑を取り入れる方法

玄関は、毎日使う住まいの出入り口です。毎日出かけるときや、帰ってきた時にちょうど緑が目に入ってくれる事はとても気分を良くしてくれます。

自然素材の家 玄関のピクチャーウィンドウ

 

自然素材の家 玄関のピクチャーウィンドウ

玄関で緑を取り入れる代表的な方法は、下の写真の様な「地窓」です。地窓とは床に近い低い位置に設けられた窓のことです。地窓の一番のメリットはプライバシー性が高いことです。地窓は足元に近い低い位置に設置するので、カーテンが無くても家の中が見えることが少なく、外からの視線をあまり気にしなくて済みます。カーテンをつけなくても良いので、室内から緑を眺める事に向いています。

次にご紹介するのは、玄関の全面をガラス張りで抜く手法です。これは御覧の通り、圧倒的な開放感を得られます。玄関は割とコンパクトに作られる事が多い場所ですので、開放感や視線の抜けをあまり重要視されない事も多々あります。しかしながら、毎日出入りする玄関が開放感のある空間になっていると想像以上に気持ちにゆとりや安らぎが生まれてきます。もちろん近隣から見られないようにする工夫は必須ですが、出来る可能性があるならば一考の価値は十分あると思います。

又、玄関ポーチではこの様な方法もあります。

丸く開口を開け、絵画の額縁の様に景色を切り取る方法ですね。

 

廊下やその他の部屋での緑の入れ方

廊下や玄関など人が移動する空間の場合、縦窓を使ってみる方法もあります。廊下も玄関同様、閉鎖感のある場所になりがちです。ここに一直線の視線の抜けを作り、そこに緑を配置してあげる事は、季節の変化を感じ取らせてくれたり、住まいとそこに暮らす方々に情緒感をもたらせてくれます。

自然素材の家 廊下のピクチャーウィンドウ

又、住まいの周辺に緑が開けている場合は、思い切って大きく窓を空けて景色を取り入れるのもお薦めです。写真の様に2階でこの様な方法を取り入れるのは特にお薦めです。

自然素材の家 2階のピクチャーウィンドウ

この時の窓の種類は、写真の様に大きなガラス一枚で作られる窓の種類にした方が良いでしょう。
引き違い窓の様な中央に枠が出てきてしまう物より、FIX窓や横滑り出し窓の様なガラス一枚が大きな物の方が綺麗に景色を取り入れる事が出来ると思います。

和室で緑を楽しむ

和室に緑を取り入れる場合も玄関で紹介した「地窓」を活用するケースが多いです。和室は元々畳に座ったりくつろいだりするスタイルですので、自然と窓も低くなり易いです。そこで、床に座って少し目線が下がり気味になる高さに、窓を作る事で落ち着き感を演出します。

自然素材の家 和室からの借景

ここで考えるべき事は、窓の大きさです。上の写真の様に窓の大きさを小さくすると、光と影のコントラストが強くなった趣のある空間になります。
逆に下の写真の様に窓を大きめに取ると全体的に明るめの和室となります。住まいの和室をどの様な空間にするのか?誰がどんなふうに使っていくのかを想像しながら決めて行くのが良いと思います。

自然素材の家 和室の地窓から借景

 

こもり空間を演出するヌック

最後に紹介するのは「ヌック」を使った窓の使い方です。

自然素材の家 ヌック

ヌックとは小ぢんまりとした居心地のいい空間のことを差します。

読書したり、動画を見たりなど1人の時間を楽しむ場所として、最近人気があります。さらに居心地の良さを高めるため、上手く窓を作り周囲の緑や景色を取り入れると良いです。

写真の事例では向こうに見える山々の景色を借景として取り入れています。設計の前に開けると良い場所がつかめていれば、そこを狙って作れば良いですが、街中でそんな場所はなかなか作れないという事もあります。その場合は、植栽や壁を配置して、外部からの目線カットも考慮した上で作ってあげれば良いと思います。

できればヌックを実現してみたい、と思われる方は是非チャレンジしてみて下さい。

 

まとめと次回予告

緑を取り入れる工夫は様々で、ちょっとの工夫で簡単に取り入れることができます

住まいや土地の条件・特徴に合わせて、窓の配置、カタチ決めをし、植栽する事が出来れば、その住まいは、暮らす方々に贅沢な時間をもたらしてくれることは間違いありません。

私たちは敷地やご要望に合わせた提案をし、お客様と共に緑とつながる暮らしをつくっていきたいと思います。

次回は「いつまでも美しいカタチ 〜ロングライフデザイン〜」についてご紹介していきます。

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