山とシンクロし、感性価値を生み出す。|浜松、名古屋、豊橋で健康住宅の一戸建て、注文住宅ならアイジースタイルハウス

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株式会社アイジーコンサルティング 常務取締役
建築事業部・不動産事業部 事業部長

立田 裕樹


1973年生まれ。

1996年現アイジーコンサルティング入社。
1999年リフォーム事業、2006年新築事業、2016年不動産×リノベーション事業の新規立上げなどIGの事業領域を拡げる。

全社の企画・マーケティングも担当し、社会性と経済性をバランスさせた事業展開を実践している。

心と五感に訴求する感性価値を

赤池さん(以下敬称略):

東北大学との研究で、2011年東日本大震災以降の日本人の10代から90代までの網羅的志向調査を行ったんです。
すると、クリエイティブクラス※の人々は、「自然に包まれる暮らしに対して」高額投資・消費を行っているということがわかったんです。
今の社会背景から、「効率性や利便性」を重視しているのではと思いきや、実は真逆との結果が出たのです。

立田:

IG Style houseも、まさにそこです。今回新たに、「エモトープ」(感情の生息地)と名付けた展示場をオープンさせるのですが、自然を感じる気持ち良い暮らしをテーマにプランニングしました。

家の中だけでなく、家の外ともどう関係性を持たせれば心地良い空間になるのかは、一つの見どころになればいいなって思っています。

赤池:

家庭って字の通り、「家」と「庭」でできているんです。機能性もさることながら、例えば大空間で自然豊かな景色を望める。そういう心地良いリビングで家族が集って暮らして欲しいというような生活提案を感じますね。

立田:

そうなんです。家と家族、家と外、家と時間軸など様々な家との関係性をチャーミングなストーリーに仕上げていくイメージを持っています。

赤池:

立田さんが今おっしゃられたのは、私の言葉で言うと、センスウェアというものだと思います。

心と五感に訴求する感性価値ですね。もちろん、ハードウエアやソフトウエアといった製品・サービスの機能や使い勝手も大切なのですが、これからはまず立田さんも大切にしておられるセンスウエア。

そして次に、ソーシャルウエア。それは公益品質、事業を通じて公益としての品質・価値を生み出すビジネスが重要だと思います。

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山とシンクロし、シナジーを生み出す

立田:

実は、我々IG Style Houseは2018年から、地元の無垢・大径材「天竜ヒノキ」の活用による国産材需要拡大の取り組みを行っています。これは、樹齢60~100年の大きく育った丸太の芯を梁(通常、梁は米松を使っている)として加工し、残りの側材を建具や家具など付加価値の高い製品として利用し、1本の丸太を無駄なく有効に活用していくという主旨です。

 

これを、静岡県森林組合連合会、製材業者、木材乾燥業者、流通業者、家具業者と連携し、良い品質の木材を、より多くのエンドユーザーに届け、結果として関わる全ての人が未来にわたる幸せを実現することを目的としたプロジェクトです。

活動当初は、林家さんや消費者も含め、関わる全ての人が幸せになる仕組みという意味で「全方位良しの家づくり協議会」として発足しました。

しかし、各地で同じような問題を抱えていることを知り、「この我々の取り組みが、日本全国に広がれば、日本の森林・建築業界、もっと言えば日本全体が変わるかもしれない」という可能性を感じ、「JAPAN WOOD PROJECT」と改名して2019年に再スタートを切りました。

みなさん、木は太い方が価格が高いと思ってらっしゃる方も多いと思いますが、実は違います。
木材は、40~50年程度の小中径木が柱や土台に使われるため一番需要があり、それ以上の樹齢(末口径30㎝以上)の大径材はあまり一般住宅には使用されません。

これは様々な理由があるのですが、伐採する労力がよりかかることと、製材機械にも入らない太さなので、製材する手間がかかることが主な理由です。

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要するに、大径木は生産効率が悪く、採算ベースに乗らず、品質は一級なのに需要がないから価格が安いのです。

問題はもう一つあって。山側は計画生産が全くできていない状態なんですね。我々工務店やハウスメーカーから、いつ、どれだけ、どんなサイズの木材が必要なのかといった情報が山側に全く入って来ない。それは、流通店でさえわから
ない。

製材屋さんなんかもっとわからない。知らない中、原木を買って、これは需要が多いだろうと予測される製材にしてみたり、一番高く売れそうなものに処理して、在庫として置いておく。この状況を解消するために、IG Style Houseは、「JAPAN WOOD PROJECT」を通じて、半年以上先の建築計画(受注計画)を丸太市場(森林組合連合会)へ伝達し、適正な価格での購入を約束します。いつ、どんな材料が必要になるか。一方通行だった情報が共有され、計画生産を実現しました。

買い手がある、だから伐採する。当たり前のようですが、今までこの業界でできていなかったことができつつあります。

赤池:

魅力的なソーシャルウェアですね。IG Style Houseの家を建てることが、そのまま地域の山々を取り巻く人々の暮らしや生態系維持に貢献できる仕組みですね。
私が提唱してきたCSV経営※もまさにそうで、拡大する市場を横並びで分け合う時代はすでに終わっています。
「自社独自の価値を持って、社会にいかに貢献するのか」を、経営課題に取り込んだ、社会・環境問題解決をビジネス化して、利益を上げ、企業と社会の両方に価値を生み出す企業活動でなければ、長期的な成功は難しいでしょう。

立田:

今までも我々は、様々な地域貢献活動を行ってきました。いわば、CSR※ですね。
ただ、CSRでは、本質的解決に至らないことも取り組みの中で感じていて。
であるならば、自らが、社会・環境問題に与える影響について事業を通じて解決し、その中で我々も発展する方が、みんなウインウインだと思ったんです。赤池さんがおっしゃられるCSVの考え方は非常に共感が持てました。

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赤池:

綺麗事ではなくて、あくまで事業ベースになっていかねばならない互恵ビジネスですから。

IG Style Houseの新たなスローガン「地球品質」にはそのあたりの想いが込められていますね。

地球品質を、これからさらにどう定義していくのか。今後の発展が、とても楽しみです。
地域の自然生態系が回復すれば、山々には虫だって、鳥だって、生物がもっと飛んでくるでしょう。
そこまで踏まえた地球品質になれば、チャーミングですね。

立田:

IG Style Houseの母体、アイジーコンサルティングの創業原点は、営利目的ではなく、社会インフラを守るところから始まりました。この精神は、創業120年経った今も、我が社の背骨として受け継がれています。

今回の対談を通じて、赤池さんのおっしゃるCSVという考え方は、もともと我が社の根幹にあったのだと確信しました。
ですから、今の時代に合わせて、より色濃くこの企業マインドを通じて、公益と事業益を両立させる事業を推進していきたいと思っています。

赤池:

山とシンクロし、シナジーを生み出す、IG Style House。ぜひ頑張ってください。

※クリエイティブクラス
経済学者・社会科学者であるリチャード・フロリダが定義づけた言葉で、この時代、さらに次の
時代を担っていく人材、データやコンテンツとなるものから、新たな価値を創出する方々を指す。

※CSV
自らが社会・環境問題に与える影響について事業を通じて解決し、自らも発展するという考え方。
企業と社会の両方に価値を生み出す企業活動。

※CSR
自らが社会・環境問題に与える影響については責任があるという考え方。
単純な社会貢献活動と捉えられがち。

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