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高気密高断熱住宅の加湿器の使用状況について【アンケート結果】

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近年、高気密高断熱の家づくりをする方が当たり前になってきました。しかし、建物の気密断熱性能が上がるにつれて冬季の室内は乾燥しやすくなり、加湿器を導入するケースも増える傾向にある様です。

当社アイジースタイルハウスの家づくりも高気密高断熱住宅ですが、調湿性能に優れた漆喰を天井や内壁仕上げの標準仕様としている点が、ビニルクロスで仕上げる一般的な住宅との違いです。当社の建物は、年間を通じた室内の調湿性の高さが特徴ですが、それでも人によっては冬季の湿度は気になるかも知れません。

今回のアンケートでは、当社の建築オーナー様に漆喰と無垢材で仕上げた高気密高断熱住宅における加湿器の使用状況を調査しましたので、その結果をお伝えします。

 

 

家族構成

今回のアンケートにお答えいただいたオーナー様は79組様。家族構成は以下の通りです。

2~4人でお住まいのご家庭の概ねの実態と考えていただくと良いでしょう。

 

自宅で加湿器を使っていますか?

「3年目未使用」や「洗濯物での加湿」は機械的な加湿はしておらず、「使用していない」部類と考え加湿器を「使用していない」と合わせて48.1%を占め、加湿器を「使用している」ご家庭とほぼ半々です。しかし、現在使用していない方で今後加湿器を使う予定や希望があるという方は約11%(4人)でしたので、現在も今後も加湿器を「使用しない」方は、約40%というところでしょう。

ただし、加湿が必要な理由は、一般的に言われる「過乾燥による不快感」以外にもご家庭ごとの理由があると思います。例えば、加湿器をLDKまたは寝室・子供部屋で使用されている方は60%以上ありましたが、残り約40%の方はそれ以外のお部屋で使用されているとの結果でした。このことからも、単に過乾燥だけが理由ではない可能性も伺え、もう少し深掘りしてみます。

 

加湿器の主な使用時間帯と使用頻度

まず主な使用時間帯です。

主な回答はこれら4つです。その内就寝時間を含む2つを合わせると、65.1%が就寝時間に使用するとの結果です。

 

また、使用頻度については

約7割の方が、ほぼ毎日使われるとのこと。

 

加湿器を使う理由は?

一番気になるところで、かつ重要な質問です。

 

 

「室内が乾燥しているため」と、やはり過乾燥と感じる方が半数を占めました。しかし、次に多いのは「さほど乾燥はしていないが予防のため」(38.1%)というもので、これが上で疑問を呈した「過乾燥以外で加湿器を使用する理由」になると思われます。

 

加湿器を使う理由、使わない理由

今回ご回答いただいたオーナー様に、加湿器を使う理由、使わない理由を伺ったところ、概ね以下の様な傾向がありました。

 

■使う方の傾向

・暖房にエアコンを使うため、乾燥が気になる。

■使わない方の傾向

・暖房にガスファンヒーターを使い、乾燥が気にならない。

・室内が温かく暖房の頻度が減り相対湿度が下がらないので、乾燥が気にならない。

 

以上の様な理由から、当社の住宅建築では、高断熱仕様による温かい室内と漆喰による調湿効果がちょうど良い温熱環境と感じる方が多いと思われますが、寒暖の感じ方は人によって異なることがポイントの様です。

 

・暖房が必要と感じエアコンを使われるケースでは加湿が必要と判断する方が多い。

・ガスファンヒーターの様な一定の水分が出る機器での暖房の場合、やはり加湿はしくて良いと判断される方が多い

・以前の住居と比べ暖房をあまり使用しなくなったご家庭では、漆喰等の調湿効果で加湿をしなくても良いと感じられる。

 

という寒暖差感覚の違いによる暖房の要否の判断や使用する暖房機器の違いによる湿度の違いが出ていることが分かりました。

 

 

当社の建物では、高い調湿効果と高気密高断熱性能によって冬季の暖房の頻度が(以前の住居と比べて)減り、暖房による相対湿度の低下がないため、一般的な仕様の住宅と比べて加湿の必要性を感じないご家庭が多いこと。ただし、暖房にエアコンを使用すれば、相対湿度が下がるので加湿が必要と感じるご家庭もあるという事です。このことが、上記の「加湿器を使用しない」方が40%もいらっしゃる理由と思われます。

 

今後の家づくりでの暖房はエアコンが主流

さて、現在の当社の家づくりでは、年間の室内温熱環境を一般家電のエアコンによってコントロールすることをお勧めしています。一般家電のエアコンは、冷暖房能力に対する費用対効果が抜群に優れているためです。夏用のエアコン、冬用のエアコンを各1台ずつ適切な仕様と工法及び間取りで設置すれば、一年中1台のエアコンで快適な室内の温熱環境を実現することもできます。

エアコンによる全館空調の流れは、現在の高気密高断熱の家づくりをする建築会社のセオリーとして定着しつつあります。そのため、ここまで見てきた様に冬季のエアコンによる暖房が標準的になれば、室内の相対湿度の低下が気になることが考えられます。そして、その対策としては「加湿器による湿度コントロールが必要」と判断される方も増えると思われます。

 

近年の日本の家づくりでは、建築業界だけでなくお施主様方にも建物性能を重視する傾向が強まっており、地震時の安全性に関わる高い耐震性と日々の暮らしの快適性に関わる高気密高断熱性が求められています。しかし、手っ取り早く得た知識に頼った耐震、断熱対策は、あまり効果が無かったり下手をすると逆効果となる場合があります。確実な耐震性、断熱性を発揮する住宅建築を実現しようとすれば、確実な裏付けと豊富な経験のある建築会社に、しっかりと説明を受けた上でわが家の建築を実現して欲しいと願っています。


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